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適材適所
──例えば、球体を頭上に持ってきた理由はあるのでしょうか?
杉山さん:いくつか理由があるんですけれども、高さ方向のゾーニングから導き出しました。まず、低層階ですが、ここはもともとお住みになられていた権利者の方々になるべく入ってもらおうと考えていました。彼等は、地面に近い場所で生業を立ててきた訳です。なので、基本的には1階と2階だけに全員入って頂くというスキームにしたわけですね。そうすると、3階から上層が公共施設になります。では、3階から6階はどうなるかというと、市の方から多目的アリーナの大空間が求められていました。かつ、子供の施設も3階にあると。これはアトリウムから3階までエスカレーターがあってエレベーターを使わずにアクセスできるということが理由で、この3階に子供の空間を設置している訳です。


上層部は、ビジネス支援センターです。ベンチャー企業の人たちに会議室やオフィスを提供したりする施設です。また、一番上のフロアには地域振興のための、公民館的な施設が入っています。それらの施設はビジネス系ですから静かなフロアが良いわけですよね。小さい部屋がたくさん配置されるような計画になりますから、下の大規模な施設と近接するのは、空間としてあまり馴染まないんですね。イメージ的には大学の研究室が並んでいるような感じですね。とても小さなスケールですから、他の施設とどうしてもマッチしません。静かであり、光も風も場合によっては取り入れたいという場合もありますから。
最後に、福祉支援センターの部分に関しては、きぼーるのどの施設よりも必要とする床面積が大きいんですね。というわけで大きな床が必要だったんです。かつ、あまり色んな人と交わる性質の施設ではない。ということで、アトリウムの共用空間から離れて、上のほうに配置する方が良い訳ですね。それからその中間に科学館が配置されたわけです。子供の空間からビジネスの空間までのあり方を考えていくと、それぞれのゾーンは自然と決まってくる訳です。
──建物側のハードと中に入ってくるソフトの関係性が大切なんですね。そうすると今回はピタリとキレイにまとまったわけですね(笑)。
杉山さん:そうですね(笑)。プラネタリウムは科学館に属していますから、どうしても頭上に配置される必要性があったというわけですね。
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